沖縄のソーラーパワーで水素をつくる

黒田森海(琉大附属小4年)

自作装置でエコ燃料



沖縄のソーラーパワーで水素をつくる
ソーラーパネルを使い、太陽のエネルギーから水素を作る実験を継続する黒田森海君=南城市



 車が好きで、二酸化炭素を排出せず環境に優しい水素自動車に関心がある。琉大の公開講座に参加し、電気を使って水素を作る(水の電気分解)ことを学んだ。沖縄の強い日差しを生かし水素を作り、燃料にできないか考えた。
 ソーラーパネルから銅線2本をつなぎ、それぞれの先に銅板で作った電極を取り付けた。これを容器に入れた水にひたし、水素を発生させる実験装置を作った。自宅のベランダに置き、太陽光から水素を作ることに挑戦。電極からは水素とみられる泡が出た。主に土日の午後に実験し、同時に照度や気温、湿度も記録。照度が高いときはたくさんの泡が出た。さらに塩水でやると多く泡が出た。この泡が水素であることを確認する方法も調べ、水素であることがはっきりしたら「水素を集めて、ロケットを作ってみたい」という。

〈一言アドバイス〉


 電気エネルギーを使って水を酸素と水素に分解できます。実験には電気を通しやすくするため取り扱いに十分注意が必要な水酸化ナトリウム水溶液などを用いますが、家庭にある重曹や食酢または食塩を用いて水の電気分解を実験してみてください。(與儀)

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