カブトムシ、なぜ泣くの?カブトムシのかってでしょう!

北丘小学校3年 當山桜子、龍



円筒型のケースを数十個用意し、それぞれ環境や餌の異なるカブトムシを入れて違いを調べる(左から)當山龍君と桜子さん=南風原町


「ギリギリ…」音を確認


 「向かいのおじさんからカブトムシも鳴くと聞き、はじめはうそだと思いました」。

 近所の住民との会話からカブトムシに興味を持った双子の當山桜子さん、龍君はさっそく家族と本島北部の森へ出掛け、約10匹のカブトムシを捕まえた。自宅で飼育しながら成長記録をつけることにした。

 桜子さんは「本土からきた販売用カブトムシとやんばるで捕まえた野生のカブトムシは大きさや角の長さ、形状が微妙に違うことに気づきました」。

 カブトムシを飼育するうち、確かにギリギリときしむような音をたてることに気づいた。販売用の個体には見られなかった特徴で、今後はどのように音を出すのか、どんな時に鳴くのかなども調べたいと、力を合わせ研究に取り組んでいる。

一言アドバイス


 最近の研究によって、オキナワカブトは本土のカブトムシとは姿だけでなく遺伝的にもちがっていて、ヤンバルテナガコガネと同じくらい貴重な昆虫であることが分かってきました。交尾行動やオスのけんかなどでも特有の行動が見られますので詳しく観察してください。(佐々木)


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