アレロパシーとその効果 宜野湾中サイエンスクラブ 原田あつき、山田颯士、玉城佑、與古田一輝、金城重孝、西銘勇河(2年)
植物の持つ不思議な力、アレロパシーについて、和気あいあいと研究する宜野湾中サイエンスクラブ=宜野湾市の宜野湾中
フィールドで実験開始
アレロパシーとは植物が化学物質などを分泌し、他の植物の成長を抑える働きのこと。自然観察中の公園で、アメリカハマグルマが1カ所に集中して咲いているのを不思議に思った6人は、アレロパシーについて調べ、すぐに研究を始めた。
根の抽出液でカイワレダイコンを種から育て、水道水で育てた場合と比較すると、抽出液で育てた方はきちんと育たないことが分かった。
化学物質は土壌に排出されているはずだが、アメリカハマグルマが生えていた場所から採ってきた土でカイワレダイコンを育てると、ちゃんと芽が出るのはなぜなのか。6人は理科室を飛び出し、野外での実験にも取り掛かった。
6人の研究はこの夏、中部地区の科学作品展で銀賞に輝いた。アレロパシー物質を除草剤にすれば農薬がいらなくなるかもしれない。研究の応用にも期待する。
一言アドバイス
アレロパシー物質を植物から検索する前に、アメリカハマグルマが生えている土壌で他の植物が発芽しないかを詳しく調べてはどうでしょうか。(與儀)