イソヒヨドリの研究 青栁楽(知念中2年)
イソヒヨドリの巣を見つけた、ガス器具の下を指さす青栁楽君=南城市の自宅近く
人間生活の影響は?
小学3年生のとき野鳥観察を始め、調査地にいるたくさんの種類の鳥のさえずりや姿を記録してきた。今年は初めて対象を一種類に絞って観察を始めた。
選んだのは人間の近くで生活するイソヒヨドリ。昨年、さえずりの時刻を調べると、多くの種類は日の出時刻に合わせて鳴き始め、夜は鳴きやんだのに、イソヒヨドリだけは夜も鳴き、日の出時刻とも連動しなかった。
近所の建物などに作った巣での繁殖も数回観察できた。ひなが無事に巣立った巣も、ネコに襲われるなどしてみんな死んでしまった巣もあった。人間のそばで生活することでイソヒヨドリにどんな影響があるのか疑問が膨らむ。
問題は繁殖期が終わり、観察が進まなくなったこと。巣の分解などをしながら、次の一手へ知恵を絞っている。
一言アドバイス
海岸近くの岩場などに巣を作る鳥ですが、沖縄では街中にもよくいます。子育ての様子や巣の構造などを調べ、なぜ街中で暮らせるのか考えてみましょう。(佐々木)