ありの研究 平良桜介(長田小3年)



アリの巣観察キットを手に「(今年のクリスマスには)サンタさんに女王アリを頼もうかな」と話す平良桜介君=宜野湾市


失敗に学び工夫重ね


 平良桜介君の研究は3年目。ザリガニ、オオゴマダラに続く今年の研究対象はアリだ。観察キットに約50匹を入れ飼育する。実は観察はこの夏3回目。1、2回目は約15匹を入れたが、全滅したり逃げ出したりと失敗した。今度は逃げ出さないようテープで隙間をふさいだ。するとアリは1日もたたないうちに巣を掘り始めた。
 アリの好物を調べる実験では、平良君の大好物リンゴのほかチョコレートと砂糖を並べた。アリもリンゴが一番好きだろうと予想したが、最初になくなったのは砂糖、次いでチョコで、リンゴは翌日も残った。ちょっとがっかりした様子の平良君だが、次はキットのふたを開け、エサを巣に運ぶ様子も観察したい。「もしこのアリが新種だったら、特徴と僕の名前も入れて、タイラチャクロアリと名付けたい」と話してくれた。

一言アドバイス


 アリは枯れ木や土の中で生活しているため、その生態はまだまだ謎がいっぱい。行動を詳しく観察すると、おもしろい発見がたくさんあると思います。(佐々木)

主催:琉球新報社 共催:一般財団法人 沖縄美ら島財団
〒900-8525 沖縄県那覇市泉崎1-10-3  (c)The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。