ケナガネズミの生態 冨井結夏・仲村なつね 金城中学校2年



ケナガネズミについて調べる冨井結夏さん(右)と仲村なつねさん=那覇市金城


生息している場所は?


 奄美大島、徳之島、沖縄本島北部に生息しているといわれるケナガネズミ。その生態を研究するのが、金城中2年の冨井結夏さん、仲村なつねさんだ。
 研究のきっかけは、結夏さんの弟、樹君が、ヤンバルで偶然ケナガネズミを見たことから。動植物など自然が好きな樹君がそのことを話しているのを聞いて、結夏さんも興味を持った。さっそくクラスメートのなつねさんに声をかけ、共同研究者にとして一緒に研究を始めることにした。
 結夏さんは家族が仕事で休みのときに国頭に行き、ケナガネズミを調べる。調査は1週間から十日に1回を目安にしている。なつねさんは毎回は行けないが、結夏さんからその都度、話を聞いては、自分なりにケナガネズミについてのイメージや考えをまとめているようだ。
 ケナガネズミは、体長が約30センチで、体重400グラムから680グラムといわれる。日本に分布するネズミ科の動物では最大のものだという。
 現在、調べているのは「ふん」。同じ哺乳類のハムスターなどと比べて、どんなふうになっているのか。今後は、生息している場所の確認や季節によって、食べ物の変化はあるのかを調べてみたいという。

識者コメント


 百聞は一見にしかず。ケナガネズミが観察できると郷土の自然の豊かさが実感できると思います。活動は夜型なので観察できる機会は少ないと思いますが、住まいを見つけるのは昼でもできますので探してみてはどうでしょうか。(與儀)

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