源河川の生き物

具志堅大(源河小学校2年)・宮城涼・宮城恵輝・豊里友優・新城美波・具志堅涼・大城夢架(4年)・沼倉賢伸・幸地輝空・真栄田義純・宮城萌・名護クリスティナ優(5年)・宮城一也宮城優清・新里慶太・小橋川陽智・比嘉海夢・伊波瑞希島袋麗紋・親川涼・真栄田香鈴・大城磨理奈(6年)



観察をしながら、保護者やボランティアと源河川を清掃する源河小の全児童=5月


学校最後、全児童で活動


 やんばるの森に囲まれた源河川は、源河小児童にとって、水に親しむとともに自然を体感する場でもある。地元の清流の生態系を学ぼうと、全児童22人は4月から「総合学習」の時間を活用して、「源河川の生き物」の研究に取り組んでいる。
 同小では従来から、一時絶滅したリュウキュウアユの復活を目指し、養殖稚魚の放流などを続けてきた。しかし、児童の減少により来年3月末で閉校され、真喜屋小学校に統合されることから、今回は「学校最後の総決算」(喜納すえ子校長)としての位置付けだ。 毎月1回、全児童が参加する観察会では、4つの班に分かれて、リュウキュウアユのほかボラ、エビといった生物の分布状況や大きさ、種類などを記録。2学期からは、記録を元に各児童が研究テーマに沿って、気付いたことなどを深く調べていく予定だ。児童会長の真栄田香鈴さん(6年)は「数はまだ少ないが、10センチくらいに育ったリュウキュウアユが見つかるようになった。どんな環境だと棲めるのか調べて、アユの棲める環境を守りたい」と話している。
 源河川では毎年、イカダ下りなどの催しや、アユのなどが通る魚道の清掃を父母や住民と行うなど、地域活動が盛ん。現在よりも豊かだったといわれる、かつての清流に少しでも近付けようと環境浄化の取り組みを進めている。

識者コメント


 全校そろって、ふるさとの川の生き物を調べるのは楽しいことでしょう。川の中にはいろいろな場所がありますが、場所ごとに調べてみるのもいいかもしれません。写真を撮って、図鑑を作ると、良い思い出になることでしょう。(西平)

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