沖縄でよくみられる雑草チガヤの研究(その2) 川間彩加 大北小学校5年
草の刈り方でチガヤの成長がどう違うか調べる川間彩加さん=名護市大北
伸び方はどう違うのか
県内では、どこにでも見られる雑草のチガヤ(イネ科)。繁殖力が強く、刈っても刈ってもやがて生い茂げるため、厄介者とされるこの植物について、昨年の新報サイエンスクラブから、研究を続けている。父親が国道の雑草対策の仕事をしていたことから興味を持つようになったという。地面すれすれに切ったチガヤは、新しく出てくる芽に比べ、刈られて先の切れた葉の成長が遅いことを発見し、成果を発表した。
今年は自宅の集合住宅にある花壇の一部をロープで区切って観察。昨年の研究で、「(新しく出てくる芽が日陰になるため)長く残して刈れば、草刈りの回数が少なくて済むのでは」と考察したことが正しいかどうか、さらに調べている。
チガヤは種子からも繁殖するが、根(地下茎)から繁茂することが多いため、彩加さんは「地下で根っこが全部つながっているのか見てみたい」と、根を掘り起こして広がり具合を調べることにしている。また、水槽のような透明な容器にチガヤの根を移して栽培し、どう成長するかも調べる予定だ。母親の佳子さんは「今年は根を掘ったり、栽培したり実際に実験するので、根気よく続けてほしい」と話している。
識者コメント
昨年の観察から考えたことを確かめる実験の結果が楽しみですね。地下茎も、掘りとるのが大変ですが、がんばりましょう。途中で切れるようでしたら、土のブロックを切り出して水で洗うと、うまく取れるかも知れませんね。(西平)