雑草の対策と除草方法について 新垣浩孝・新垣千浩 東風平小学校2年



雑草をなくす方法を調べている新垣浩孝・千浩きょうだい=八重瀬町伊覇


なぜ早く生えるのか知りたい


 「生い茂る雑草の草刈りが大変なお父さんとお母さんの助けになりたい」。区画整備が進む八重瀬町伊覇に住む浩孝君と千浩ちゃんは双子のきょうだい。刈っても刈っても茂みになる雑草に手を焼く両親の姿を見て、「なぜ、雑草はすぐ生えてくるのか」と疑問に思い、“研究”に乗り出した。
 元々、サトウキビ畑だった敷地は2年ほど前に整地されたものの、みるみる雑草だらけに。「いつも草刈りの手伝いをさせられていたが、大変だった」と浩孝君。母親の里美さんも「除草剤は、環境にも生き物にも悪い影響がありそうなので使いたくない」と悩んでいたそうだ。そこで、父親の浩和さんも加わって、7月から雑草について調べ始めた。
 浩孝君と千浩ちゃんはまず、「雑草を刈った後も、小さい種や根っこが残っていて生えてくるのでは」と“仮説”を立てた。敷地表面の土や、深さ30センチほど掘った土、買ってきた腐葉土などを4つのプランターに分け、外に置いて変化を観察。3日ほど経ったころ、敷地表面の土を入れたプランターから雑草の芽が。「見えなかった種や根が残っていたのか、それとも鳥が糞として運んできたのか」。浩孝君と千浩ちゃんの疑問は尽きない。
 2人は沖縄に多い雑草の種類や性質を図鑑で調べたりしながら、植物の成長には水と光が必要なことから、暗い場所だとどうなるか-など興味津々の様子だ。千浩ちゃんは「土の中に雑草の種があるなら、どんなものか見つけたい」と話し、浩孝君と日記を付けながら、観察を楽しんでいる。

識者コメント


 「雑草の種類と分布」調査が進んでいないように思います。熱湯や食塩水などで除草実験を行う場合は、温度、濃さ、量などを記録して下さい。また、土を細かいフルイにかけながら流水で洗ってみたら新発見があるかもしれません。(瀬名波)

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