人とアオカナヘビが共存できる町づくりの提案 Project J seasonIV石田花恋・伊敷杏奈 那覇中学校2年



研究を続けて4年。今年は弁ヶ嶽公園を中心にアオカナヘビを調べる石田花恋さん(右)と伊敷杏奈さん=那覇市首里鳥掘にある弁ヶ嶽公園


弁ヶ嶽公園で探索


 小学校5年のときから、「アオカナヘビ」を研究しているのが那覇中2年の石田花恋さん、伊敷杏奈さん、同級生のなかよしだ。今年で4年目。「プロジェクト J seasonIV」というチーム名で研究していく。
 きっかけは、花恋さんの親御さんの知り合いに昆虫学者がいて、その方に「アオカナヘビが減っているから調べてみては」と言われたことから。
 昨年は、イオングループの協力で南)、北部での目撃率を調べた。その結果、目撃率は北部の方が高かった。生息している場所の温度と湿度、また地表と地中の差に関係があることがわかった。
 今年は首里の弁ヶ嶽公園を観察場所にする。昨年までの研究から、目撃率が多かったところとの環境が似ていることや、石田さんが、沖縄県公文書館で見た戦前の地図に比べて弁ヶ嶽公園周辺の森が少なくなっていることからも比較できると思った。
 今年のテーマのひとつに「共存する町づくり」がある。住宅街の建物の建材で、アオカナヘビの生息に影響があるのか関心がある。

識者コメント


 ほかの生物と「共存する町づくり」、すてきなテーマですね。建物の建材をどういうふうに考察するのか興味があります。
 弁ヶ嶽にはハブもいますので、注意して観察して下さい。(瀬名波)

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