バリケンはなにを覚えるのが得意なのか~私が育てたバリケンは私を覚えているのかな~

平良風椛(宮古島市立東小5年)親泊昌輝(宮古島市立南小4年)

迷路で記憶力確認



バリケンが何を覚えられるのか実験を重ねる平良風椛さん(右)と親泊昌輝さん=2019年8月、宮古島市

 平良風椛さん(10)は昨年、バリケンの卵を孵化させ飼育した。ヒヨコの頃は平良さんを親だと思い、いつも後をついてきたバリケンも、大人の羽根に生え変わる頃にはついてこなくなった。でもエサの時間や自身が帰宅したときには近づいてくる。友人の親泊昌輝さん(10)とともにバリケンが何を覚えるのが得意なのか調べることにした。
 まずはヒヨコが迷路のコースを覚えられるか実験。ゴールにエサを置いた迷路を作り、1日3回、5日間行動を観察した。初日はどのヒヨコも5分内にゴールできなかったが、2日目に1匹が成功、最終日は全て成功した。「エサがあると理解したらコースを覚える」と平良さん。一方成鳥にも迷路を作ったが、逃げたり立ち止まったりと自由気まま。「成鳥は性格が出そう」と予測する。
 迷路は色分けしたコースや、ゴールを2カ所作って1カ所はバリケンの声、もう1カ所は人の声で呼ぶなどさまざまな条件で実験したい考えだ。バリケンを捕まえる係の親泊さんは「脚が速くて大変だけど、実験は楽しい」と話し、「記録をグラフにしっかりまとめ、ちゃんと発表できるように頑張りたい」と意気込んだ。

〈一言アドバイス〉


 鳥の仲間は、動物の中でも記憶力や学習能力が高いことが知られています。家畜であるバリケンは、人との生活の中でいろいろな能力を身につけてきた可能性もあります。人の声に対する反応なども、面白い実験になりそうですね。(佐々木)

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