身近なアリの種類

エデュコ学童・ありチーム(浦添市立港川小) 平安リアーノ敬、久高桜、松本姫佳、金城乃愛、内間仁愛菜(2年)、砂川椋太郎、伊佐拓己、平良莉子、具志堅万乃、大舛凌央、奥田莉々、大山心希(3年)、金城智大、宮里心花、岡美緒、屋我陽希、當間康平、徳元歌花(4年)、仲宗根朱里、伊佐心花(6年)

種類の見極め、分布図作成に挑戦




身近なアリを捕まえて研究を重ねるエデュコ学童の児童たち=2018年8月、浦添市

 日本に住むアリの約半数が沖縄で棲息することを知り、興味を覚えたエデュコ学童の児童20人。アリの生態や身近なアリについて調べている。
 4グループに分かれて図鑑などでアリの習性や特徴を調べるとともに、県内各地の公園や施設でアリを捕まえ身近にどのようなアリがいるのかを確認している。ピンセットなどで捕まえると手足が取れてしまうアリ。濡らしたキッチンペーパーでアリがいるところを優しく叩くと潰さず捕まえられるという。外に出るアリは働きアリが多いので、巣穴に芳香剤などをスプレーし、他の役割のアリも捕まえた。具志堅万乃さん(8)は「茶色のアリ、お腹の大きなアリなどよく見る働きアリ以外のアリがたくさんいた」と振り返る。
 捕まえたアリはエタノール漬けにして保存し、顕微鏡で観察するときにはオイルにアリを浸したプレパラートを利用する。足の形や色でアリの種類を予想するが、見極めるのは難しい。児童たちは「簡単な見分け方が知りたい」と声をそろえる。専門家の助言を受けながら種類を確定するつもりだ。
 今後は、各自が捕まえたアリの情報を共有し、種類ごとに数や生息地の傾向、地域差を分布図としてまとめる予定だ。

〈一言アドバイス〉


 沖縄のアリの種類は150種類を超え、最近では洞くつだけにくらすめずらしいアリも発見されています。また、アリは集団で生活して子育てをする社会性昆虫なので、アリどうしの行動を細かく観察してみるのも面白いでしょう。
 (佐々木)

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