木の声を聞く~いい音がする植物の図鑑

藤田ひまり(那覇市立開南小2年)

“木の声”聞きたい




木の音の正体を探る藤田ひまりさん=2018年8月、那覇市

 図書館で借りた絵本に、木の音を聞く場面が出てきて「木はどんな音がするのかな」と疑問に思った藤田ひまりさん(7)。那覇市内の公園の木に耳をあてて、話しかけてみたりしながら観察した。次に、聴診器を木にあてて聞いてみると音が聞こえてきたという。音の正体や木の声について研究に取り組む。
 ガジュマルに聴診器をあててみると「ザーザー」という音が聞こえてきた。時間帯や天候の変化で音にも違いが出てくるのか、音の正体を調べていく。さらに、声について考察していくと「木が出しているもの(マーク)があるのではないか」という仮説にたどり着いた。しおれていたら水が欲しい、土が湿っていたら水はいらない―など。専門家は、木の声をどう考えているのか、樹木医や木工作家などにインタビューして聞き取り調査を行う。
 観察した木は、イラストや写真を使い「いい音がする植物の図鑑」にまとめ、拾った木を使った木琴づくりにもチャレンジする。

〈一言アドバイス〉


 楽しい研究ですね。バショウや葉ずれのする竹、葉のないでんしんばしらは、どんな音がするのかもしらべてみよう。かれた枝となまの枝、ふとさや長さ、おもさなどで、たたいた音がどうちがうかも、くらべてみよう。(西平)

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