どこにいるの?リュウキュウオオスカシバ~フォースシーズン~

眞榮城綾香(豊見城市立伊良波小6年)

幼虫段階での判別法模索




リュウキュウオオスカシバの魅力を多くの人に伝えたいという眞榮城綾香さん=2018年8月、那覇市

 ガのオオスカシバとリュウキュウオオスカシバの研究を続けて今年4年目の眞榮城綾香さん(12)。過去3年間で飼育した幼虫の数は、合計103頭。眞榮城さんが作ったリアルなオオスカシバの模型は専門家も驚く仕上がり。今回は、幼虫が成長するどの段階で、オオスカシバとリュウキュウオオスカシバが見分けられるのか研究に取り組む。
 県内7カ所から9個の卵と幼虫39体を採取。採取した場所ごとに個体それぞれに番号を付けて、羽化までの様子を写真で記録。幼虫の模様や皮膚の質感、大きさなどからタイプ別に分類して、どの段階から見分けられるか探っていく。記録は、データ化して、チャート図を制作していく。
 また、紫外線が生体にどう影響するのか、幼虫と成虫に紫外線(LEDブラックライト)をあててどのような反応をするのか経過を観察する。
 眞榮城さんは「自然界では卵から成虫になるのは百分の一の確率。成虫になる姿を見ると感動します。多くの人に魅力を伝えられるような発表にしたい」と意気込んだ。

〈一言アドバイス〉

 これまで得られた幼虫の形態データをもとに、それぞれの幼虫のどの部分に個体による違いが見られるのか、またその違いの幅はどのくらいなのかをまとめてみるとよいでしょう。また、紫外線の実験はどのような理由で思いついたのでしょうか?(佐々木)

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