イノシシと化石イノシシの大きさくらべ~海岸の化石イノシシ パート1~

岩瀬花海(那覇市立天久小3年)

歯の違い細かく確認


イノシシと化石イノシシの大きさくらべ~海岸の化石イノシシ パート1~

イノシシの化石と骨、豚の骨を詳しく調べている岩瀬花海さん=那覇市


 岩瀬花海さんは海岸で化石や骨を拾って調べてきたが、今回イノシシに着目して研究する。これまでに海岸で見つけたイノシシの歯の化石がどの部分の歯か調べている。県外からニホンイノシシの骨を入手し、あごの形などを参考にしている。豚との比較も行おうと、お肉屋さんから豚の頭を入手した。食べられる部分はいただいて、骨を洗浄して骨格標本を制作した。また、お父さんの知り合いからリュウキュウイノシシの骨ももらった。豚の頭の部分は横幅がイノシシより大きく、長さは少し短い。歯を比べると、ニホンイノシシは大きくて削れている。豚やリュウキュウイノシシは奥の歯が埋まっていて、これから生えてくるように見えた。豚の歯には、人間にあるような、2本の歯がつながっている癒合歯みたいな歯もあった。

 3つの個体の年齢を考えてみた。豚は生後6カ月で出荷すると聞いたので6カ月、リュウキュウイノシシはそれより年上で1歳くらい、さらにニホンイノシシは2歳くらいとみた。

 化石と、骨格標本を見比べながら、どの部分の歯かを予想している。「上の歯か、下の歯か考えるのが難しい」が「ここだ、と分かったときは面白い」。これからも化石を拾ったら骨と比べて調べていきたいという。

〈一言アドバイス〉


 沖縄に生息しているリュウキュウイノシシについてはなぞが多く、化石で見つかるイノシシとの関係もまだ調べられている途中です。化石の年代を知るには、沖縄の地層のことも勉強する必要があるので頑張って研究を続けてください。(佐々木)

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