ゲンゴロウの謎を追う!~その1~

佐久川尚人(沖縄カトリック小3年)

生息場所の条件分かった


ゲンゴロウの謎を追う!~その1~
宜野湾市の田芋畑でゲンゴロウを探す佐久川尚人君=宜野湾市


 「昔は見たけど、最近は見てない」と言われるゲンゴロウ。佐久川尚人君は、ゲンゴロウが沖縄本島内にまだいるのか、どのような場所にいるのかを知りたくて調査を始めた。図鑑やインターネットで調べ、田んぼやため池にすむことを確認。金武町や国頭村、大宜味村など5カ所の田んぼで3種類のゲンゴロウを発見し、自宅で飼育している。成虫を捕まえ交尾させて卵からかえった幼虫も育てる。「幼虫は泳ぎは下手だけど凶暴。手を噛まれたら腫れるらしいからピンセットで餌をあげている」とまじめな表情で話す。

 ゲンゴロウを捕まえるため、毎週末、天気がよければ県内各地の田んぼに向かう。おかげでゲンゴロウのいそうな場所が分かってきた。「農薬が使われていない水草が茂っている水深10センチほどの用水路が土でできている田んぼ」だ。土に潜りさなぎになるゲンゴロウにとって用水路が土という条件は生き抜くための必須条件だと分かった。今後はヒメフチトリゲンゴロウなどの「レアもの」を探しながら、他にどのような生き物が生息しているかを確認する予定だ。
    

〈一言アドバイス〉


 田んぼや川で遊ぶ機会も少なくなっている昨今、ゲンゴロウも減少して観察することが少なくなっているかもしれません。沖縄本島に生息するゲンゴロウの分布と種類がわかるといいですね。生態観察してゲンゴロウを紹介して下さい。(與儀)

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