津波の研究2

サイエンスクラブ

2015年10月28日 16:53

安岡中学校1年 宮國祥也



1年かけて制作した立体地図を手にする宮國祥也君=那覇市


自作の立体地図で実験


 東日本大震災による甚大な被害をテレビで見て衝撃を受け、津波の原理や発生時の被害状況に関する研究を始めた。「四方を海に囲まれた沖縄がもし津波の被害に遭ったらどんなことになるのだろう」という気持ちが研究に打ち込む原動力だ。近年、国内では大きな自然災害が続いていることもあり、被害を防ぎたいと使命感を燃やしている。

 昨年製作を始め、約1年がかりで完成させた沖縄本島の立体地図をプールに持ち込み、人工的な波を起こして、地震発生時の被害状況をシミュレーションする。

 「身近な土地のどこが危険で、津波が発生したらどこに避難すればいいのか理解することで防災につながる」と話す。実験結果を細かく記録して津波被害を防ぐための独自の地図を完成させることが目標だ。今後はさらに調査を進め、海底地形の影響も調べたいという。さらに自宅周辺を中心に那覇市の詳細な立体地図も製作予定だ。

一言アドバイス


 立体模型に人工的な波を起こして模擬実験する場合、水のかわりに粘度の高い液体を使えば津波の影響の状況がゆっくりと観察できると思います。また、防波堤の模型でアルミ粉を浮かべた水を使えば可視化が容易と思います。(與儀)

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