ヒージャーガー近辺に棲む蛍やオオコウモリ、陸ヤドカリたちの生態観察
あかゆらぬ花会「いきもの係」山本和実 沖縄カトリック小学校4年鈴木花 百名小学校1年
垣花樋川に棲む生き物を調べる山本和実さん(左)と鈴木花ちゃん=南城市
わき水の生き物を観察
涼を求め水遊びする子どもたちの歓声が響く「垣花樋川」は、全国名水百選に選ばれるほど、自然豊かな湧水の名所。その水辺にどんな種類の生き物がいるのか。和実さんと花ちゃんは、南城市の「あかゆらぬ花会」(比嘉幸雄代表)の指導の下、調査を行っている。
「あかゆらぬ花会」は、市内の歴史遺産につながる玉城那覇自転車道路の環境整備のほか、童話の読み聞かせ会や高齢者・障害者の支援活動などを行っている市民グループ。
和実さんや花ちゃんは、蛍やカエル、ヤドカリ、イモリなどの図鑑を図書館で借り、垣花樋川のほか、新原ビーチや百名海岸などで、「あかゆらぬ花会」のメンバーである保護者とともに観察。また、時には夜間にも出掛けて、垣花樋川では、数は少ないものの蛍の光やコウモリを確認。また、テナガエビやウナギなど、2人にとって意外な発見もあり、楽しみながらの調査だ。
和実さんは「垣花樋川の水の温度を調べたりしながら、ウナギを捕まえてみたい」、花ちゃんは「テナガエビやウナギは何を食べているのか知りたい」と話している。
識者コメント
昔から大切に守られてきた御嶽や湧水などの周辺は、豊かな自然が残る場所です。垣花ヒージャーガーをとりまく自然の中で、植物や動物たちがどのようなつながりをもって生きているのかを中心に観察してみてはいかがでしょうか。(佐々木)
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