両生類の形態変化を追え!Part3

上間柊人(名護市立名護中2年)照屋とよ丸(同1年)

カエルの足、どう生える?



両生類の形態変化を追え!Part3
足の生え方など、オタマジャクシからカエルへの変化について詳しく研究する上間柊人さん、照屋とよ丸さん(右から)=名護中学校


 名護中科学同好会の先輩たちがやっていた研究を引き継いでいる。オタマジャクシからカエルに変化していくとき、体にどのようなことが起こっているのか調べている。特に前足の生え方に注目。右側と左側、どちらが先に生えるのか、リュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエル、ヌマガエル、シロアゴガエルの4種類について観察し調べた。すると、およそ7対3で、左側が先に生えてくる個体が多かった。これは、左側に呼吸孔があり、そこを通って足が出てくるため、左側の方が先に出やすいのではないかと考えている。おなかの中央付近に呼吸孔があるヒメアマガエルは6対4くらいで左が少し多かった。
 腸の長さの変化も調べた。オタマジャクシからカエルまで、形態変化する途中の段階の個体をいくつか並べていき、解剖して腸を取り出し長さを測った。カエルに変化していくに従い腸は短くなっていった。食べ物の変化に伴い腸が短くなったと考えられるという。上間さんは「次は何を食べているのか調べたい」と話した。

〈一言アドバイス〉


 観察ではカエルの前足の生え方は左側が先に生えてくる個体が多いとのこと。カエルの前足はジャンプから着地するときに体への衝撃を和らげる主な役目があるので、前足が生えそろったときの飛ぶ方向に偏りがあるのか興味のあるところです。(與儀)

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