マダラコオロギの生態の観察

宮古島市立南小5年 川満慧

観察通し新たな謎に迫る



マダラコオロギの生態の観察
地元の大野山林でよく見掛けるマダラコオロギについて観察しノートに記録している川満慧君=那覇市


 宮古島市にある大野山林は野鳥観察などで訪れる人が多く、生き物の宝庫。そこでたくさん生息しているマダラコオロギを調べる。

 奄美以南に生息し、黄色いまだら模様がある。鳴き声も控えめで「ジッジッ」と鳴くという。これまでクワガタやカマキリなどを飼ったことがあるが、コオロギは初めて。現在幼虫、成虫合わせて10匹を観察。脱皮の様子や食生活を記録している。

 「なぜつるつるの壁にくっついていられるのか」「捕まえたときに足が根元から取れてしまったが、再生するのか。足の先の方では再生するという研究成果があるらしいが、根元の方からでは、どうなのか?」 観察を続ける中で生まれた新たな疑問をさらに調べていく。

〈一言アドバイス〉


 沖縄では、コオロギなどの鳴く虫を一年中観察することができます。しかし、意外なことに沖縄の鳴く虫の詳しい生態についてはほとんど知られていません。マダラコオロギが木の幹などに集まって何をしているのかなど、詳しく観察するときっと新たな発見があるはずです。(佐々木)

主催:琉球新報社 共催:一般財団法人 沖縄美ら島財団
〒900-8525 沖縄県那覇市泉崎1-10-3  (c)The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。