有孔虫の生態の謎

大里中学校1年 佐和田大翔



顕微鏡をのぞきながら有孔虫についてあれこれ想像するのも楽しいと話す佐和田大翔君=南城市


沖縄版の図鑑作るぞ


 沖縄土産の一つとして観光客にも人気の星砂。その正体が砂でもサンゴのかけらでもなく有孔虫という生物の殻である事実はあまり知られていないかもしれない。

 主に体長1ミリ以下の小さな動物プランクトンである有孔虫に興味を持った。勉強や部活動の合間を縫って県内各地の砂浜をめぐり、砂を収集してはそこに生息する有孔虫の種類や特徴を調べている。

 「有孔虫といっても大きさや形はさまざま。生き物だからもちろん動くし成長もする。顕微鏡をのぞきながら、この有孔虫たちはどうやって生まれたのか、何歳なのかと想像するのも楽しい」と話す。

 研究を始めるにあたり、書店やインターネットなどで図鑑を探したが、有孔虫に特化したものはほとんど見つからなかった。沖縄には独特の特徴を持つ種類も多いことから、「沖縄に限定した有孔虫の図鑑を作りたい」と、個体収集、観察を重ねている。

一言アドバイス


 いろいろな形の有孔虫を集めて、図鑑を作る取り組みは、素晴らしいですね。石の裏にも、真っ赤な有孔虫が固着しています。生きたホシスナなどを、透明のコップに海水と入れて一晩放置し、翌朝に観察してみましょう。(西平)

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