植物のはっぱは熱や紫外線を防ぐのか?岸本匠司、宮城守寿(山内中2年)



植物の葉から成分を抽出し、紫外線や熱をさえぎることができるかどうかについて研究を進めている(左から)岸本匠司君と宮城守寿君=沖縄市立山内中学校


断熱技術 新開発なるか


 窓の外にゴーヤーなど植物をはわせた「緑のカーテン」があると涼しくなると言われる。昨年、メロンを育ててカーテンを作ろうと挑戦したが、台風で枯れてしまった。ことしはいろいろな植物の葉の成分を取って液体にし、紫外線や熱を防ぐことができるか調べることにした。窓ガラスに塗って、紫外線や熱を防ぐことができるようになればと考えている。

 実験に使用する植物は身近に生えているものや、売られている野菜など。まずハンダマの葉をアルコールに一晩漬け、翌日ろ過した液体に、紫外線ランプを当てて光の通り具合を確認した。4グラム、8グラム、12グラムのハンダマをそれぞれアルコールに漬けた液体を比べると、ハンダマを多く漬けたものほど紫外線を通さなかった。今後は別の植物や、アルコール以外の液体でも実験したいと計画している。

〈一言アドバイス〉


 「緑のカーテン」の本来の効果は葉による太陽光の吸収・遮断や葉の蒸散などによる冷却効果が大きいと思われますが、葉の抽出液による紫外線遮断効果という視点での研究も面白そうです。将来の実用化に向けた基礎研究になるかもしれませんね。(安座間)

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