照間海岸の化石はどこからやってくるのか? 岩瀬暖花(天久小3年)



集めた化石を眺めては「こんなにかっこいい化石を拾ったんだ」とうっとりするという岩瀬暖花さん。「将来は化石の研究者になりたい」=那覇市


「海底から」仮説立て考察


 2年生の時、家族でうるま市の照間海岸にサメの化石拾いに出掛けたのをきっかけに研究に没頭する。これまで集めた化石は約500個。黒く光る三角の歯などが、発見した日やサメの種類などの記録とともに整理され、専用ケースにずらりと並ぶ。
 この化石、海岸に堆積しているものではないらしい。それでは一体どこから来るのか。「海底から打ち寄せられるのでは」と予想し、小学校在学中のテーマとしてじっくり研究に取り組むことにしている。この夏はGPSを使い、化石の発見場所を詳細な地図にした。
 美ら海水族館ではジンベイザメが泳ぐ人気の水槽は素通り。「サメ博士の部屋」に直行し、持参した化石と比べたり、骨格標本に見入ったりして過ごす。
 「メガマウスや、まだ誰も見つけたことのないジンベイザメの化石を見つけたい」と夢を膨らませている。

一言アドバイス


 自分で集めたいろいろなサメの歯を標本にしての研究はすごいですね。データがたまってくると、なにか面白いことに気づくことでしょう。さらに観察を続けましょう。(西平)

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