両生類の形態変化を追え! 科学同好会 中野陽葉、永野樹、糸数沙那(名護中2年)古堅あかり(同1年)



カエルの飼育と標本作りに緩やかに役割分担をして作業を進める名護中科学同好会のメンバー=名護市の名護中


透明標本に感動


 赤や青に染まった精密な骨格が浮かんでいるかのように見える「透明標本」は、小さな生物の細かい骨まで観察できる優れた標本だ。このチームは、オタマジャクシがカエルになる様子を調べようと標本作りに励む。
 理科室で飼っているオタマジャクシは数百匹。足が出始めたもの、カエルにしっぽが付いたようなもの、小さなカエル…といろんな段階のものを数種類の試薬に順番に漬け、1カ月ほどかけて仕上げる。
 「もっと早くできないかな」(永野樹さん)と待ちながら完成した標本には「本当に透明になった」(古堅あかりさん)、「体の中にこんなに中身が詰まっていたなんて」(糸数沙那さん)と感動した。最初は失敗もあっただけに「(作り方の)出口が見えてきてうれしかった」(中野陽葉さん)と喜びもひとしおだ。

一言アドバイス


 透明骨格標本をつくる時の試薬として、たんぱく質を分解する高価なプロテアーゼが必要ですが、オタマジャクシは小さいので市販の洗剤に含まれているプロテアーゼが利用できるかもしれません。(與儀)

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