身近にある植物で電池をつくる サイエンスクラブ

小嶺孝斗、上地正敏、照屋恭介、池宮慎一鶴町利博、大見謝恒大、林一磨(浦西中3年)



身近な植物を炭にしては電池に有効な材料を探す浦西中サイエンスクラブのメンバー=浦添市の浦西中


夢は“世紀の大発見”


 ガスバーナーを囲むメンバーたちの周りにみかんのようないい香りが漂う。「今日はシークヮーサーの実を焼いてます」。学校周辺からさまざまな植物を集め、炭にして色素増感型太陽電池の部品に使う。どんな植物が大きな電力を生むかがテーマの一つだ。
 理科好きを自認するメンバーたち。炭になるのを待つ間にも、出てくる煙を見て「成分は何だろう」「火はつくかな」「試してみよう」「煙の出方と電力は関係ある?」と口も手も活発に動く。「結論が決まっている授業と違って、自分たちで見つけていくのは楽しい」と探究心は旺盛だ。
 手作りできる色素増感型太陽電池だが、材料は日常生活にあるものではない。災害時にすぐ作れるような新しい材料も発見したいと意気込み「成功したらノーベル賞もの。取材に来てください」と笑顔で声をそろえた。

一言アドバイス


 炭化する条件によって導電率に差が出ると思います。起電力は色素と酸化チタンのつながり方が重要な役割を果たすので、そこも工夫してはどうでしょう。(與儀)

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