オオジョロウグモの巣、その強さの秘密 幸喜礼佳(小禄中1年)、慶悟(小禄南小5年)、結万(同3年)



七つ道具”の虫網やクモの巣を取るための枠を手に調査地に入る(右から)幸喜礼佳君、慶悟君、結万さん=豊見城市


観察重ね感動深く


 夏休みの炎天下。蚊よけにジャージーの上着を着込み、茂みに入って行く。しばらく進んで「いたいた!」「昨日と同じところだ」「これデカい!」。木々の間にうっすらと光るクモの巣を次々と発見し、声が弾む。
 オオジョロウグモが小鳥を食べたというニュースに驚き昨年、クモの糸の強さを調べ始めた。糸の特徴をさらに詳しく調べようと今年もやぶに通い、厚紙で作った枠で挟んで巣を集める。自宅ではクモの飼育も始めた。
 観察を続けるうちに、クモの種類から餌、糸の出し方、網の張り方とクモの生態にはすっかり詳しくなった。飼っているクモが脱皮して大きくなったのも目撃し「感動した」と声をそろえる。糸の種類や引っ張る方向によって、強さはどう変わるのかという目的に向かいながら、知識や感動は増すばかりだ。

一言アドバイス


 オオジョロウグモの網は小鳥が掛かるほど丈夫で、昔、沖縄の子どもたちはこの網を枝に絡めてセミをとっていました。クモの糸の性質を詳しく調べることで、新たな利用方法のヒントが見つかるかも。(佐々木)

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