慶留間島の自然 前田涼華、糸嶺航生(慶留間小4年)前田琳華(同3年)



ケラマジカの食べ物や鳴き声、毛について調べる(左から)糸嶺航生君、前田琳華さん、前田涼華さん=座間味村慶留間


先輩の成果 受け継ぐ


 慶留間小では3、4年生が島に生息する国の天然記念物ケラマジカについて研究するのが伝統。今年は昨年から研究を続ける4年生の前田涼華さん、糸嶺航生君に、新たに3年生の前田琳華さんが加わった。
 涼華さんは、研究を終えた6年生から「糞にはシカが食べた物が入っているけど、それが何か分からなかった」と聞き、研究テーマをシカの食べ物に決めた。先輩たちの研究の成果を受け継ぎ、さらに深めていけるのが同校のいいところだ。
 糸嶺君は朝に聞こえる「キュイーン」という鳴き声に「なぜ鳴くんだろう。鳴く時間は決まっているのかな」と興味津々。鳴き声が聞こえた時間を記録していく予定。琳華さんは「シカは体が茶色でお尻は白。季節によって毛の色が変わると思う」と仮説を立てた。シカをおびき寄せ、毛を集める作戦だ。

一言アドバイス


 観察の場所や方法、記録のしかたなどをシッカリ話し合うことをすすめます。あらたな疑問の解決には、仲間同士での意見の交換も役に立つと思います。(安座間)

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