伊是名島の貝調べ 伊是名小生物クラブ

 島袋龍騎、濱里優希、名嘉潤椰、新城宏昂、上原潤一郎(6年)、新田歩夢(5年)、東江風吹(4年)



貝殻に開いた穴の秘密を調べる伊是名小生物クラブのメンバー。みんな生き物探しが大好きだ=伊是名村諸見の海岸


経験を知識が裏付け


 日々島の海で遊びまわり、生き物の種類も食べ方も体で知っている「猛者」集団だ。学校の生物クラブに入って、名前を教わったり図鑑で調べたりという活動を重ね、蓄積された経験に知識が加わった。
 調べているのは海辺に打ち寄せる貝殻だ。貝の中には小さな穴がぽつんと開いたものがいくつもあり、肉食貝に食べられた跡と言われている。まずは穴がある貝殻の名前を調べ、次は肉食貝が食べる様子を観察しようと計画する。
 とにかく海が大好きなメンバーたち。夏休みもほぼ毎日朝から集まり、海に繰り出す。生き物を見つける目の鋭さは指導する東江京子さんも驚くほど。大人が気付かないものまでどんどん見つけて観察し「なかなか目的地に着かない」と東江さんは笑う。
 集めた貝殻は学校に持ち帰り、1つずつ台紙に張り付けて種名や採集場所を記録する。名前を調べるため図鑑とにらめっこだが、ページをめくっては「これ知ってる!」「触った」「見たことある」と声が飛び交い、経験の豊かさが伝わってくる。大好きな海を舞台に、知る喜びがあふれている。

識者コメント


 貝が住む海岸でワイワイと楽しく観察すると、本にも書いてない貝のくらしがわかることでしょう。貝は裏も表も見られるようにしておくとよいと思います。観察をつづけて、だれが穴をあけたか見つかるといいですね。(西平)

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