名蔵アンパル・マングローブ林・干潟の生き物と環境についての研究 田淵鈴夏(真喜良小5年)



名蔵アンパルのことを調べている田渕鈴夏さん。「もっといろいろなことを調べたい」と笑顔をみせる=那覇市天久の琉球新報社


自然の奥深さに感動


 小学校1年生のときから、カンムリワシを調べていた田渕鈴夏さん。ある日、石垣島の名蔵アンパルまで追いかけ、大橋からアンパルを見たとき、自然の持つすごさ、奥深さに圧倒された。それから機会を見つけては名蔵アンパルに行き、新しい生きものを見つけている。
 現在は、名蔵アンパルの動植物や赤土の汚染度を調べている。赤土は透視度計を使い、アンパル内のいくつかの場所の水、土を条件を変えて調べている。「マングローブの近くは土はきれいだと思ったのに、黒かった」と予想外のことに驚く。また、西表島の船浦湾の赤土の汚染度とも比較している。「もっと生きものを見つけたい。他の島にも行って比較したい」と調べてみたいことが次々と出てくる。
 いつも一緒に名蔵アンパルに行く母の三穂さんは、「午前中だけのつもりで行っても、不思議なのを見つけたらそれをじっと見ていたりする。結局午後まで過ごすこともある」と話す。
 ことしのゴールデンウイークには名蔵アンパルのガイドをした。生きもの、歴史などを約40人に説明した。「自分の調べたことを話すのは楽しかった」と話した。

識者コメント


 素晴らしい自然が近くにあっていいですね。赤土汚染は地形、土壌条件、降雨条件などの自然的要因や人為的要因で起こるので、サンプリングを行うとき調査結果と関連づけられるポイントを選ぶのが良いと思います。(與儀)

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