グッピーの観察・環境のちがい(納豆菌やEM菌など)で生育にどう影響するか 川畑朋慧(越来小4年)



研究の第一歩は日常的な世話。グッピーの水槽を洗う川畑朋慧さん=沖縄市越来の自宅


“同居”の微生物に疑問


 4年目に入ったグッピーの飼育。元気によく増える環境を探して試行錯誤する中で「納豆菌」に出合った。
 水槽の水をきれいにするとしてホームセンターで売っていたものだが、水槽に入れると中のグッピーが全滅したのが一昨年の秋。水槽を放置していると、そのうち水がきれいになり数カ月たっても濁らない。そこで昨年2月、またグッピーを入れてみた。すると今度は元気に育ち、赤ちゃんも続々誕生。水草はよく茂り、水も澄んだままだ。
 納豆菌に注目して昨年、水に納豆菌だけを入れた水槽と入れない水槽で水の汚れ方を比べてみた。すると、きれいなままと予想した納豆菌入りは濁って藻が生え、入れない方は澄んだままだった。
 「納豆菌」つまり微生物とは何者なんだろう? 目にも見えない微生物への疑問が膨らんだ。その働きを調べようと、顕微鏡で、底に溜まったごみのようなものの中から動く微生物を観察しては「おもしろい」と声を弾ませる。
 寿命1年と言われるグッピーだが、近々2歳になる「長寿組」も元気に泳いでいる。「世話は大変だけど、3世代、4世代と家族を増やしたい」と意気込んだ。

識者コメント


 頑張って取り組んで、うまく飼育できるようになっておめでとう。次々に疑問が出てきて興味も広がったんですね。小さな虫たちにとっては水槽の中も大きな世界です。水草・壁・ゴミ・底砂の表面や中にはどのような虫がいるのかな?(西平)

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