ホタルの住む所フクロカズラ 中村あゆ(西原小6年)、紀華(同小5年)



以前は家の庭でもホタルを見たという中村紀華さん、あゆさん姉妹(写真左から)。末吉公園で観察している=那覇市の末吉公園


寿命や食べ物にも興味


 夏の夜を彩るホタル。緑の多い場所や水辺の近くで小さな明かりを見つけたら、それはホタルかもしれない。
 西原小6年生の中村あゆさん、5年生の紀華さん姉妹は「ホタルの住む所」をテーマにサイエンスクラブの研究を進める。グループの名前は「フクロカズラ」。ホオズキに似た植物で、宮古島では中にホタルを入れて遊ぶということから、グループ名にした。
 2人の家の庭では、以前ホタルを見ることができたという。しかし、3年ほど前に、車庫を整備するため玄関前にコンクリートを敷いたら、ホタルを観察することができなくなった。ホタルは自然の多いところに住むのだろうか。
 「県外では川の近くでホタルをよく見た。庭で見つけたときは、すごいなあと思った」と語るのは母の佐陽子さんだ。
 研究場所は家からも近く、那覇市内でもホタルの名所として知られる末吉公園だ。「梅雨の後に来たら、いっぱいいた」と佐陽子さん。夏休みの間は夕方から3人で観察しているが「幼虫を捕まえ、飼育セットを作り、家でもじっくり観察したい」と話している。
 ホタルはどれくらい生きるのか、何を食べるのか、次々と知りたいことが出てくる。お母さんの強力なバックアップで2人の研究もよりはかどるだろう。

識者コメント


 ホタルちょうちんは素敵ですね。幼虫はもう見つけていますか? 最近ようやく雨が降るようになりました。そんな日の夜に湿った所へ行くと見られるかもしれません。夜の観察は大人と一緒に行動し、ハブに注意を。(賀数)

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