身近な外来植物 島袋眞子・岡﨑俊太郎・下地衿加(琉大付属中1年)



アメリカハマグルマの茎や葉を手にしては次々といろんな発見をする(左から)島袋眞子さん、岡﨑俊太郎君、下地衿加さん=西原町の琉大付属中学校


興味広がり先行き“未定”


 新報サイエンスクラブへの参加を機に同級生が集まった。相談に集まると話がはずみ「あちこち広がってまとまらない」と笑い合う。
 呼び掛けたのは植物好きの島袋眞子さん。3人で相談して外来種にテーマを絞り、岡崎俊太郎君が理科の授業で「花のつくり」を調べたアメリカハマグルマを提案。下地衿加さんも「よく見る植物だからいいと思う」と賛同した。
 観察眼も鋭い。7月下旬、打ち合わせに集まり、アメリカハマグルマを学校内で下調べした。地をはう葉や茎を触ってみたり、抜いてみたり。「茎の途中から根が出て、そこからまた上に伸びている」「ほかの植物が少ない、乾いて石がごろごろしたところにも生えている」と発見が続く。
 島袋さんと岡崎君は豆記者などさまざまな体験学習に参加してきた。「これまでのものは言われた通りすればやり過ごせたが、サイエンスクラブは自分が動かないと何もできない。不安だけど、自由なのが楽しい」と声を揃える。
 現時点では、生命力の強さに着目して在来種との違いやどんな場所に生えやすいのかを探り、栽培実験もしたいと考えている。しかし「やっている途中で変わるかも」。興味のおもむくまま、好きなだけ探究を楽しむつもりだ。

識者コメント


 外来種が在来種に影響を及ぼすと大変ですね。外来種のセイタカアワダチソウなどは他の植物が生えないように根から化学物質を出しています。アメリカハマグルマの根付近の土で他の植物が生育するか調べてみるのも面白いと思います。(與儀)

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