ホシホウジャクの幼虫の色はなぜ緑色型と褐色型があるのかパート2 

棚原怜央・宮城昌悟(真地小5年)棚原理公(同小4年)・光生(同小3年)



それぞれお気に入りの“相棒”と一緒に写る(左から)棚原理公君、宮城昌悟君、棚原怜央君、棚原光生君=那覇市真地の棚原家


外遊びで観察眼磨く


 有り余る元気がまぶしいほどの小学生男子たち。夏休みの棚原家には朝7時頃から近所の友達も集まって、嵐のように家中を駆け抜けたり近所に遊びに出掛けたり。虫に詳しい父・功さんが虫取りによく連れて行くこともあり、サッカーや流行りのカードゲームも好きだが、一番の関心は生き物だ。
 市街地化が進む那覇市内だが、少年たちには昆虫にトカゲといくらでも生き物が見つかる。気になるものは飼育して観察しているだけに生態にも詳しく、食草など植物にも関心が広がって口に出る動植物の名前も幅広い。一番好きな生き物は「クワガタ」「爬虫類」と言う子どもたちだが「ホシホウジャクのテーマを面白いと思う人?」との問いにも「はーい!」と元気よく4本の手が上がる。
 調べるのは、さなぎになる直前の幼虫が、同じように育てても緑色と茶色の2色に分かれること。その理由を探ろうと、昨年は酸素濃度やえさの量を変えて実験したが、予想はすべて外れてしまった。今年は飼育箱に入れる幼虫の数を変えて影響を調べている。
 庭にはチョウやガの食草が茂り、子どもたちのそばにはいつも生き物がいる。日々の遊びが不思議探しそのものだ。

識者コメント


 この虫を子どもたちはよくハチと間違えますが、ガの仲間です。去年から同じテーマでの継続研究でしっかりした準備のもとで、仮説を立てて観察を計画しています。結果が楽しみ。(賀数)

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