タマシキゴカイの研究 伊是名小学校生物クラブ 山崎山茶・名嘉林 伊是名小学校6年上原尚輝・島袋龍騎・東江優 5年



海の生物の観察会なども行う伊是名小生物クラブのメンバーと関係者=伊平屋島野甫港


興味引く身近な“謎”の生き物


 四方を海に囲まれた伊是名島は、海の生き物の研究に最適な環境だ。全児童95人の伊是名小学校に、海の生き物の生態系を学ぼうと、ことし生物クラブが結成された。山崎山茶君ら6人のクラブ員が理科の大城健先生と伊是名村教育委員の東江京子さんの指導の下、「タマシキゴカイの研究」に取り組んでいる。
 砂山を作り、そのてっぺんにケーキのモンブランのような排泄物を出すタマシキゴカイは、その正体をどうしても見ることができなかった。どうして見つけられないのだろう?という疑問がますますクラブ員の興味を引いた。
 ゼリーのような袋に、何万個という小さな赤や青の卵が詰まっている。一匹のタマシキゴカイがひとつの砂山を作っているのではなく、一匹で3個ぐらい作り、それはつながって移動していることを発見した。そしてその砂山は、海水の汚れを取る働きがあるということがわかった。
 山茶君たちクラブ員は小さいころから海辺の生き物探しが得意だ。今は、クラブ活動が面白くてしょうがない。この研究成果を全校生徒に発表するのを楽しみにしている。

識者コメント


 生物クラブの活動、みんな一緒で楽しい研究ですね。石ころの少ない干潟だと、採集しやすいと思います。大きい山の糞と小さい山の糞で太さや量に違いがあるか、赤い卵と青い卵は同じ種類かなども調べてみましょう。(西平)

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