沖縄の海岸の砂は場所によって種類が違うのか 上村武玄 古蔵小学校5年



県内各地の砂の色、手触りなどを調べる上村武玄君=那覇市古波蔵の自宅


色、手触りを調べる


 海に囲まれた沖縄。その海岸沿いの砂の色は、みんな同じなのか?違うのか?また、離島の砂はどうなっているのか?そういう観察をしているのが古蔵小5年の上村武玄君だ。きっかけは、昨年の夏休みに県立博物館で「砂の中から宝を探せ!」という講習を受けたことから。
 「その時の先生が、沖縄の砂、離島の砂を持ってきていた。砂は全部真っ白だと思っていたけど離島の砂は黒かった。場所によって色、手触りが違うのか調べてみたいと思った」と武玄君ははっきりと丁寧な口調で話す。
 昨年の夏休みに家族で、県内各地の海岸沿いをドライブし、砂を拾ってきた。また宮城島、伊計島など、橋で行くことができる離島でも集めてきた。
 武玄君は、その時採取した砂を自分で描いた沖縄地図に貼り付けている。ふた付きの容器に番号をつけて保管もしている。
 サイエンスクラブの助成金で顕微鏡を購入。取ってきた砂を見ると「さらに細かい砂があることがわかった」と発見があった。母の康予さんは「砂の色の違いは地層も関係があるのか。また沖縄の生き物から砂はできているということも聞いた。調べるのはいっぱいあるよ」と武玄君を応援する。

識者コメント


 周りの地層だけでなく、リーフ、海藻の有無など、海の中の環境も調べてみましょう。双眼実体顕微鏡が使えない場合は、懐中電灯などで砂の上から光を当てると見やすくなるかもしれません。光は強すぎないようにしましょう。(瀬名波)

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