田んぼの生き物-稲とともに生きる生き物たち 又吉敏樹・塚原ひまり 具志川小学校5年
田んぼの生き物がどう変わるか調べる又吉敏樹君(右)と塚原ひまりさん=うるま市
4つの層で種類や数調べる
7月ごろから10月ごろにかけて、具志川小学校近くにある20メートル四方ほどの田んぼでは、授業の一環として5年生が苗作りから田植え、稲刈りまでを体験する。その田んぼには、どのような生き物が棲息し、時間帯や季節によってどう変わっていくのか。又吉君と塚原さんは「具小ミジンコクラブ」を結成し、観察を続けている。
2人は、土の中、水中、稲の中、稲の上の4つの層に分けて、それぞれの生き物の数と種類を調査。稲に舞うバッタやトンボなどの昆虫、水中のグッピーやアメンボウ、カエル、カニ、エビ…。さまざまな生き物の変化を自分たちで予想し、実際の観察とどう違うか比較する予定だ。
2人は「泥の中から田んぼの上まで、高さで区切ってどんな生き物がいるか、写真に撮ったりして記録したい。水中の微生物は顕微鏡でも見てみたい」と話す。田んぼの生物と比べるため、自宅でもバケツで稲を育てて、違いがあるか調べることも計画している。
又吉君は剣道、塚原さんは陸上競技と、夏休み中もクラブ活動があるため、週1回くらいのペースで田んぼを観察。塚原さんは「田んぼのタニシは普通のものより大きい。卵も産んでいてちゃんと孵るか見たい」。田んぼを囲んでいる青いネットには今月初め、体長1メートル以上のヘビの死骸が絡んでいたことも。近くの湧き水からの清流が育む稲と生物たち。又吉君は「季節ごとにどう変化するのか楽しみ」と話している。
識者コメント
しっかりした計画で田んぼの生き物を調べて、いろいろなことがわかって楽しそうですね。あぜの草むらにひそむ動物たちも見てみましょう。また、ハブに注意しながら、大人と一緒に夜の田んぼを観察するのも面白いと思います。(西平)