サンゴの絶滅の危機 眞玉橋光、新垣帆ノ香、嶺井結子 高原小5年
沖縄のサンゴを増やしたい」と学びを深める高原小の3人=沖縄市の高原小学校
増やす方法考えたい
3年生の総合学習からサンゴのことを調べ、サンゴの体の仕組みや生態に興味がある眞玉橋光さんと、沖縄のサンゴの危機的状況を知り「全部死んでしまったら沖縄はどうなるのだろう」と不安になった新垣帆ノ香さん、「沖縄のきれいな海が大好き」でサンゴの白化現象に興味を持った嶺井結子さんが、沖縄のサンゴを守る方法を考えようと集まった。週に2回の放課後が活動時間帯だ。
まずは学校でサンゴの基本的な生態などを調べ、9月には生きたサンゴを観察できる「さんご畑」(読谷村・Gala青い海)に行ってきた。「本当に同じサンゴの仲間かと思うくらい、いろんな形があった」と目を見張りつつ、手に取ったりにおいをかいだりして五感フル回転でサンゴを実感。本や写真、映像から本物と世界を広げてきて、次は「海の中で生きているところを見てみたい」「顕微鏡で触手の動きや排せつの瞬間を見たい」と興味は深まる。
ただ学校外で活動するのは大変なので、今後は新聞記事を資料に沖縄のサンゴを取り巻く問題や保全に向けた取り組みを調べる予定だ。「サンゴを増やしたい」と明確な目的を持って、意欲を燃やしている。
識者コメント
週に2回の観察、張り切っていますね。さんご畑でたくさん勉強できてよかったと思います。自分たちで観察したことを中心にして考えてみると、本に書いてないことも分かるかも。海洋博の総合研究センターに来ると顕微鏡観察もできますヨ。(西平)