沖縄の薬草について 仲宗根泰向(西原東小4年)彩葵(同1年)



仲宗根泰向君、彩葵さんにとっておじいちゃんの畑は楽しい実験と観察の場所。現在はヘチマの茎を切りヘチマ水を集めている=西原町


植物の持つ力に驚き


 仲宗根泰向君、彩葵さんのおばあちゃんは、2人が風邪をひくとしょうが湯を作ってくれたり、冬にふとんまきになるとアロエを塗ってくれたりする。おじいちゃんが畑で育てる野菜は、日々食卓に上る。2人が赤ちゃんのころ、お母さんはおっぱいがよく出るようにパパイヤをよく食べた。仲宗根家では今も、沖縄の昔ながらの知恵が生活の中に息づく。
 植物の持つ力に驚いた泰向君、彩葵さんは、いつも身近にある沖縄の薬草について調べることにした。
 これまでに調べたのは20種類。彩葵さんは押し葉にしてスケッチブックに貼り、においや手触り、図鑑で調べた効能などを書き込む。
 泰向君はその植物を使ってみる係だ。これまでにヘチマ水やヨモギのうがい薬、月桃の虫よけスプレーなどを作った。泰向君の「実験」に彩葵さんも興味津々。今後は一緒にパパヤーイリチーなど料理にも挑戦したい。

一言アドバイス


 身近な植物を活用した“昔ながらの知恵”を家族で調べるのはすてきですね。効能や味などを五感で確かめ記録することも大事です。お兄ちゃんの実験結果も楽しみですね。(安座間)

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