植物の種間や生育環境による気孔の比較 濤亜音(なみあと)新井円香・宮島弥希・渡嘉敷美華・中島結(美東中学校3年)



植物の葉にある気孔を調べる新井円香さん(右奥)ら4人=沖縄市立美東中


植物の“呼吸器”を探る


 植物が光合成を行うため、葉の表皮に持つ気孔は、二酸化炭素を取り入れ、酸素を排出する“呼吸器”。気孔は、植物の種類や生えている環境によってどう違うのか。新井さんを中心に同級生の4人で調べている。
 「1年生のころ、理科の時間で習った気孔についてもっと知りたい」(新井さん)と思い、今年の夏休みから本格的に活動を始めた。顕微鏡を使って、デイゴやハイビスカス、アサガオ、ガジュマル、ゲットウ、ニガウリなど約30種類の草や木、野菜の葉の表裏を観察する。
 宮島さんは「植物の種類や葉によって気孔の様子は大きく違う。同じ植物でも古い葉は気孔が多く、新しい葉は少なかったりする。また種類によって、葉の裏にあっても表にはなかったり、規則正しく気孔が並んでいるものもあれば、バラバラだったりするものもある」と話す。
 気孔の長さを測ったりするほか、密度を算出するなど種類ごとの特徴を探っている。2人は「植物の範囲(種類)を広げて調べることで、より正確なデータを出したい」と意欲的だ。

識者コメント


 同じ植物種の気孔密度を自動車排気ガスの多い場所との比較や、植物工場で作られるレタスの比較も面白いと思います。葉の形状は様々ですのでデジカメで撮った写真を利用して葉の面積を測定する方法も工夫してはどうでしょうか。(與儀)

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