沖縄にある植物でエッセンシャルオイルや香水を作る

エデュコ学童・パフューマーズ(浦添市立港川小)

意外な香りに驚き



身近な植物から香水やエッセンシャルオイルの抽出に挑戦するエデュコ学童パフューマーズ=2019年8月、浦添市城間

 エデュコ学童・パフューマーズのメンバーは身近にある植物での香水やエッセンシャルオイル作りに挑戦している。リーダーの平安リアーノ敬さん(9)は「沖縄にはレモングラスやハイビスカス、月桃など匂いの強い植物が多い。匂いが薄いものでも香水にしたら匂いが強くなるはず」と予想する。
 ホウオウボクやバナナの葉、松の葉、サルスベリの花など一人1種類の植物を集め、乾燥させた。精製水を入れた瓶の中に網を敷き、その上に乾燥した植物を乗せて火にかけ、水蒸気を別の瓶に集めて冷やして香水を集める水蒸気蒸留器で香水とエッセンシャルオイルを抽出した。いい香りがしたのはレモングラスや松の葉。ホウオウボクはイモのようなにおい、クワは臭かったという。メンバーは「想像していた香りと異なるものが多かった」と口を揃える。20種類の植物のうちエッセンシャルオイルが出たのはミントのみ。岡美緒さん(11)は「思ったよりも出なかった。エッセンシャルオイルが出る条件を知りたい」と力を込める。
 今後は抽出した香水同士をブレンドし、よりいい匂いの香水を作り考えている。どれとどれを混ぜると香りが引き立つか実験を重ねるつもりだ。

〈一言アドバイス〉


 植物に含まれる精油の量はごく僅かで、抽出方法としては水蒸気蒸留法などがあります。電気ポットの口に耐熱ホースをつなぎ、ホースの外側を水などで冷却する簡易水蒸気蒸留装置を作り、ポットに水と植物を入れて抽出してみてはどうでしょう。(與儀)

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