たねに水をあげると、どうしてそだつの

新垣裕奈(那覇市立泊小1年)

不思議な力 比べて考察



土に植えたカボチャの苗と水のみで育てている苗を手にする新垣裕奈さん=2019年7月、那覇市泊

 新垣裕奈さん(6)は土にまいた種に水をかけると芽が出た経験から、水には植物を育てる栄養があると考えている。
 水だけでどこまで育つか調べるため、スポンジに水を含ませて発芽させ、光を当てずに育てたカボチャの種と、土にまき太陽の下で育てた種を比較中だ。「水だけの苗はひょろ長くて双葉も本葉も小さい。人間も水だけでは生きられないから植物も水だけでは途中までしか育たないと思う」と話す。土で育てた苗はこれからも元気に育つが、水で育てている苗は「やせっぽちになる」と予想。「水は芽は出せるけど大きくする力はない」と考えている。
 水以外でも芽が出るか調べるため、水、塩水、砂糖水、酒、酢にそれぞれ緑豆を入れて観察している。新垣さんは「種も甘い物が好きだろうから、砂糖水は芽が出る」「塩はしょっぱいし、お酒は特別な人しか飲まないから芽が出ない」と予想したが、観察2日目では水のみ芽が出ている。「もう少し観察して成長を見たい」と力を込める。
 今後は種の表面や断面を顕微鏡で観察し、「種の中には根っこが詰まっている」という仮説を確認するつもりだ。

〈一言アドバイス〉


 塩の濃度を変えて発芽を観察してはどうでしょう。海水をペットボトルに入れ、それを10倍に薄め、それをまた10倍に薄め、これを数回繰り返すと海水の塩分はとても薄くなります。どの段階での海水で発芽するかを調べるとよいですね。(與儀)

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