同じ椿科なのに、お茶の木と椿の木では何が違うのかな?

佐藤茉陽夏(宮古島市東小4年)

香りや味、作り方で変化


同じ椿科なのに、お茶の木と椿の木では何が違うのかな?
うるま市の茶畑でお茶づくりに挑戦した佐藤茉陽夏さん=2018年7月、うるま市


 茶道を習っていてお茶が大好きな佐藤茉陽夏さん(10)。自分でお茶や抹茶を作ることを目標に宮古島の自宅でお茶の木を育てている。

 今年2月にお茶の種を20粒蒔き、8つ発芽したが育ったのは3本。全長10センチ弱、4、5枚の葉をつけている。「プランターで育てているが枯れたり復活したりしている。土や水が合わないのかも」。PH測定器を購入したので沖縄本島の茶畑と宮古島の土と水を比較する予定だ。

 6月にうるま市の茶畑で蒸した茶葉を揉む時間を変えてお茶を作ると、時間が長い程お茶らしい形に。生葉をすぐに蒸さず24時間おいて蒸すと、緑茶より紅茶に近い香りになった。揉む時間や蒸すタイミングで好みの味が出せることが分かった。

 今後は、お茶と同じツバキ科の椿の葉でのお茶作りに挑戦する。椿の種から椿油が採れるので、お茶の種からも油が採れるか実験する予定だ。「椿で作ったお茶が美味しかったら宮古島で自作のお茶が楽しめる」と笑顔を見せた。

〈一言アドバイス〉


 植物の分類は形態によるものが基本で、同じ科でも生育環境によって造られる物質は異なっています。椿の葉と茶の葉では代謝物質が同じではないので椿の茶にはカフェインは含まれていないかもしれません。確かめるといいですね。(與儀)


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