いつまでも咲く花の研究

上原世愛(那覇市立小禄小5年)

長期間飾れる花作りたい


いつまでも咲く花の研究
いつまでもきれいに咲く花を作ろうと研究し、自分で乾燥させた花をびんに保存している上原世愛さん=那覇市


 花を美しく長期保存する方法を研究する上原世愛さん。母親が持っているプリザーブドフラワー(生花に特殊な加工をして保存できるようにした花)が、生花の形や質感が残っていて、自分も作ろうと挑戦中。

 マリーゴールドやジニアなど、身近に咲いている花を取って自然乾燥させたら枯れてぺしゃんこになってしまった。手芸店で、押し花などに使う乾燥剤のシリカゲルを購入し、ケースの中に花とシリカゲルを入れて乾燥させた。「乾燥させると縮んでしまう。縮まないようにするにはどうすればいいか考えるけど難しい」。色を付けようと着色剤を混ぜた水を吸わせたり、さらに花の柔らかさを残せないかとグリセリンも加えた水を吸わせたりしている。着色剤のみ混ぜた水は全体が染まったが、グリセリンを混ぜた水はあまり吸い上げず花脈だけ色が付いた。ドライヤーや電子レンジなどを使う方法はどうか、保存するのに適している場所はどこかも調べる。目標は「自分の部屋や家の玄関にちゃんと飾れるような花を作ること」だ。
      

〈一言アドバイス〉


 花色は花器組織に存在するいろいろな色素によって生じているので色や形をそのまま残す研究は大変だと思います。花色は昆虫に受粉して貰う役割も担っていますがプリザーブドフラワーの色も同じ役割をしているか調べると面白いと思います。(與儀)

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