沖縄の海水・淡水・川に暮らすプランクトン

藤田崇平(那覇市立開南小4年)

自作ネットで採取に奮闘


沖縄の海水・淡水・川に暮らすプランクトン
自作の道具でプランクトンを捕まえ調べている藤田崇平君=那覇市


 藤田崇平君は4月、北谷町に寄港したフランスの海洋探査船「タラ号」を見学した。その時海のプランクトンのことを知り、顕微鏡の画像がとてもきれいで関心を持った。身近な川や海で捕まえ調べることにした。

 プランクトンを捕まえる道具を自分で作った。お菓子の入っていたふたつきのプラスチック容器やストッキング、フィルムケースなどを使って作った。奥武山公園近くの国場川と、波の上ビーチで水ごと採取し、家に大事に持ち帰って顕微鏡で確認する。実際にプランクトンを見つけた瞬間はとてもうれしいという。これまでに、オオアメーバ、ユレモ、ブルボケーテなどの種類が判明した。漫湖の干潟や、河口近くの三重城付近など、調査箇所を拡大して、国場川という一本の川をたどり、場所や水質によって見つかる種類に違いがあるかどうかを調べたいという。

 「プランクトンはどうやって増えていくのか知りたい」といい、採取した水を暗い所と明るい所に置いて比べたりするほか、「音楽を聴かせたら増えないかな」と計画を話していた。
      

〈一言アドバイス〉


 プランクトンは草や底に触れずに、水だけから採集しましょう。夜のようすを観察するのも面白いかも。池の水のほかに、湯冷ましだけのビンやそれに庭の土を加えたビンでも観察してみると、発見があるかもしれません。(西平)

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