コバエの研究

屋慶名政志(那覇市立城西小2年)

身近だが謎多い虫調べる


コバエの研究
よく見かけるけど詳しく知らないコバエの生態について調べる屋慶名政志君=那覇市


 台所や洗面所でいつのまにか飛び回っているコバエ。どこから来るのか? どうやって発生するのか? 屋慶名政志君は身近だけどあまり情報のない存在だと思い調べることにした。

 夏休みに県外に行ったとき、生ごみなどでコバエを引き付けようとしたがなかなか捕まえられなかった。ぬか漬け用のぬかを置いていたところにコバエ1匹が飛んできて、ぬかの中に入り死んでしまった。その1匹を顕微鏡で観察すると、意外に体が透き通っていてびっくりした。沖縄に帰ってからもコバエの捕獲を継続。昆虫用の飼育ケースに、生ごみを置いて、コバエが入ってきたらふたをかぶせる。空気穴からコバエが出て行かないようにふたをストッキングで覆った。コバエが好きなのは腐った食品やぬかのほか、台所でヒヌカンのお酒に入っているのを良く見つけるため「ビールとかも好きだと思う」と話している。

 何匹か捕まえて同じケースで飼い、増やすことはできるのか見たいという。生態が分かれば、コバエを防ぐことにつながるかもしれないと考える。
     

〈一言アドバイス〉


 小さなハエの仲間を総称してコバエと呼んでいます。目視では難しいので顕微鏡などで体のつくりを観察して種類を特定することは大切です。そして好みの餌、飛び方、卵から成虫になるまでの期間などの生態を観察しましょう。(與儀)

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